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「糖質制限」は本当に効果があるのか?

「糖質制限」は本当に効果があるのか?

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糖質制限は「糖質をとらなければ、血糖値は上がらない」という原理に基づいています。

血糖値を上げる栄養素は「糖質」だけなので、糖質をとらなければ血糖値は上がらないわけです。

糖質制限は論理的に、わかりやすい方法です。

 

その一方で、多くの人が「理屈通り、実際に効果が出るのかな?」と疑問に思っています。

 

なぜなら、今までは「カロリーの高い脂っこいものを食べることが脂肪を増やし肥満の原因である」と考えられてきたからです。

 

しかし、2008年以降、糖質制限の効果は科学的に認められています。

 

今回は、糖質制限の効果の証拠となる研究データを紹介します。

 

 

【研究データの信頼性について】

 

「糖質制限について、あの医師は効果があると言うし、この医師は効果がないと言う。どちらを信じればいいのか?」と、相談してくる患者さんが私の薬局にもいます。

 

それぞれの医師は自身の経験をもとに判断しているのでしょう。どちらかが嘘をついているわけではありません。

 

私は「科学的に根拠のある情報を信用しましょう」と言っています。

 

ここで、知っておかなければいけないことの一つに「研究データの信頼性」があります。

 

研究データには、医者個人の私信(私はこう治療している)といった報告から、数万にもの患者を何十年も調査した大規模試験まであります。

 

専門的間言葉を使うと、研究データの信頼性の高い順から並べると「ランダム化比較試験(RCT)」、「コホート研究」、「患者・対象研究」、「症例報告」、「専門医の私信」の順になります。それぞれの説明はここでは割愛させていただきます。

 

「ランダム化比較試験(RCT)」では、対象となる患者をくじ引きでランダムに2のグループに均等に振り分けます。そして、医師も患者もその試験の内容を知らされないようになっています。試験の目的を知っていると先入観が入り、結果が偏ったものになってします可能性があるからです。

 

先入観のない2つのグループで比較するため一番信頼性の高い結果を得ることができます。

 

私たちは、信頼性の異なる研究データが存在することを理解した上で、できるだけ信頼性の高い研究データを信用することが大切です。

 

 

【糖質制限の効果は科学的に認められています】

 

前述したように、「本当に効果があるのか?」を判断するには、科学的な根拠をもとに決めなくてはなりません。

 

糖質制限の効果は、2008年以降、海外・国内のさまざまな試験結果にしよって証明されています。つまり、科学的に効果が認められているのです。

 

アメリカ糖尿病学会の食事療法のガイドラインでも2006年度版までは、「糖質制限はやってはいけない」とされていました。

 

しかし、2008年から最高レベルの信頼度のある研究結果が公表されてから、アメリカでは民間療法扱いだった「糖質制限」は確固たる根拠のある効果的な治療法であることが認められました。

 

それでは、「糖質制限の効果」を実証した研究データについて具体的にみていきましょう。

 

 

【糖質制限の効果を証明した研究データ】

 

2008年にイスラエルの医師グループによって世界No1の臨床医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に糖質制限の効果を検証した試験の結果が掲載されました。

 

300人の肥満のイスラエル人を3つのグループに分け3種類の食事法を比較しました。

1つ目のグループは、「油を控えてカロリーも控える」、2つ目のグループは、「カロリーは控えて油は食べる」、3つ目のグループは、「カロリーは気にせず糖質だけを控える」食事をしました。

この3つ目のグループは1日の糖質量を120g以下にしていました。つまり糖質制限の食事です。

 

この試験の結果で、体重、脂質、血糖を一番改善していたのが糖質制限のグループであることが証明されました。

 

この試験は信頼性もレベル1と非常に高かったため、この試験の発表をきっかけに、アメリカ糖尿病学会では糖質制限が肥満治療の選択肢の1つになりました。そして、2013年には糖質制限が糖尿病治療の第一選択肢の1つになっています。

 

 

【糖質だけが血糖値を上げる証拠は?】

 

アメリカ糖尿病学会の公式ガイドブックにこのように書かれています。

「炭水化物は摂取後15分以内に血糖値を上げ、2時間以内に100%がブドウ糖に変化して吸収される。タンパク質や脂肪はまったく血糖値を上げない」

つまり、アメリカでは糖質制限が治療法の主流になっているのです。

 

さらに日本人を対象にした研究でも血糖値を上げるのは糖質だけであることが2014年に発表されています。

 

日本女子大学のグループにより、英国の栄養学雑誌「Br J Nutr 」に報告されました。

 

この研究では、4つのグループに分け、それぞれ別々の食事を食べてもらい比較した試験です。S食は主食のみ(338キロカロリー)、SM食は主食+主菜(486キロカロリー)、SMF食は主食+主菜+油脂(573キロカロリー)、SMFV食は主食+主菜+油脂+野菜(604キロカロリー)です。

 

主食は白米200g、主菜は豆腐+ゆで卵、油脂はマヨネーズ、野菜はほうれん草+ブロッコリーです。

 

〈グラフ〉

 

参照 Br J Nutr 2014;111:1632-1640

 

この結果から、血糖値を上げるのは、糖質のみであることがわかります。

また、タンパク質や脂質、食物繊維を加えるほうがカロリーは増えているのに血糖値が上がりにくくなっていることがわかりました。

 

 

【あなたも糖質制限を試してみましょう】

このように、2006年までは糖質制限はやってはいけないとされていたアメリカでも、2013年には糖尿病治療の第一選択になっています。

 

さまざまな研究結果からその有効性が認められたわけです。

 

日本糖尿病学会は「糖質制限の安全性について日本人で十分な研究がなされていない」という理由で、糖質制限をすすめていません。

 

しかし、糖質制限を実際に実践し効果を出している患者さんもいます。

 

もし、あなたが今の食事制限で思ったような効果が出ていないなら、糖質制限を試してみましょう。

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